久木中2年杉僚真さんがウインドサーフィン世界大会初挑戦で優勝〈逗子市・葉山町〉
スペイン・カナリア諸島で7月に行われたウインドサーフィンのPWAワールドカップU15クラスで、市立久木中2年の杉僚真さんが初出場、初優勝を果たした。プロへの登竜門ともいわれる同大会での勝利に、今後の活躍が期待される。
杉さんが出場したのは「ウェイブパフォーマンス」という種目。12分の試合時間中に行ったジャンプのうち、得点の高い2回と波乗り1回の合計得点で勝敗を決める。
同種目には地元スペインをはじめ、ドイツ、ベルギー、オランダなどから9人の選手が参加。杉さんは「バックループ」と呼ばれる、ジャンプした際に後ろに回転する高難度の技を決め、栄冠を手にした。「出来ることは全部出しきって手応えはあった。優勝できてうれしかった」と笑みを見せた杉さん。ウインドサーフィンのインストラクターを務める父親の純太郎さんによると、同じクラスでこの技が出来る選手はほとんどいないという。
目標は兄
杉さんが競技を始めたのは小学1年の時。逗子海岸のすぐそばに住み、海が身近な遊び場だったこと、7歳年上で現在プロとして活躍する兄の匠真さんの姿を見ていたこともあり、ごく自然な流れだった。その匠真さんは6月にフィジーで行われたプロツアーで歴代日本人最高位の4位入賞を果たし、世界ランキング10位につけた。
杉さんも将来の目標はプロ。「そのために今は大会一戦一戦を大事に戦う」と意気込む。本格シーズンは12月からだが、直近では8月26日(土)から静岡市で行われるジュニアユースウインドサーフィン選手権での勝利を目指す。