マリーンブルー所属の杉匠真がマウイ島で行われているアロハクラシックユースクラスで準優勝しました。
Windsurfing-magazineより↓
石井孝良、杉匠真『アロハクラシック』で1-2フィニッシュ
Aloha Classic 2017
聖地ホキーパで日本のユースが優勝&準優勝
2017年11月5日、日曜日。日本のウインドサーフィンの歴史に刻むべき快挙が達成された。
ウェイブの聖地、マウイ島ホキーパビーチで開催されている『アロハクラシック』のユースクラスにおいて、
日本の石井孝良が優勝、杉匠真が準優勝を遂げたのだ。J-ナンバーの1-2フィニッシュ。
夢のような話だ。数年前までは、ウェイブパフォーマンスは日本から一番遠い世界だと言われていた。
本気で世界に挑戦する選手は日本にはいなかった。コンプレックスがあったのではないかと思う。
世界のトップの多くは幼い頃からウインドサーフィンを始め、コンディションのいい場所で英才教育を受けている。
大人になってから始めたオレたちが敵う相手ではない。
だから日本の選手は日本で闘うことでそのストーリーを完結させていたのではないか。
でも今は違う。石井も杉もウインドサーファーである父の背中を見て、幼い頃にウインドサーフィンを始めた。
いろんな大会に出て、勝ったり負けたりしながら、やがて勝ち続けるようになり、自然に世界に目を向けるようになった。そこには自分たちと同年代のライバルがたくさんいた。そこに出ていけば、タフな戦いが続くだろうが、負ける気もしなかった。二人は「ワールドツアーでトップになる、世界一になる」と言って、世界に飛び出していった。
それから今日まで、試合だけではなく、練習場も世界(ポッゾやバハやマウイなど)において、ワールドレベルの技を身につけるべく闘っている。かつて日本選手が手を出さなかった(ダブルループやゴイターなどの)世界の技も、彼らにとっては勝つために不可欠な技であり、その精度を高めるために、ライバルと競い合いながら、当たり前のようにトライを重ねている。
だから今回の結果は「驚くべきことではない」のかもしれない。
今大会でヘッドジャッジを務めるダンカン・クームス(Duncan Coombs)は言う。
「ファイナルではやや風が落ちたものの、波は良かった。タカラは最初の波で7.93ポイントを獲得した。タクマはその後ろの波に乗り、いいライディングを見せたのだが、6.83ポイントでタカラに1ポイントほどの差をつけられた。その後は二人のやり取りが、このヒートのすべてだったと言っていい。
私は今回の二人の結果に驚きはしない。二人はユースクラスのファイナルで図抜けていた。二人ともプロクラスにもエントリーしており、まだそこでサバイブしている。次のヒート(プロメン・ラウンド3 / トップ16決定ラウンド)はタフな戦いになるだろうが、調子を上げればトップ16に食い込むチャンスはある」
16歳の石井孝良と15歳の杉匠真は、確実に世界の階段を昇っている。
これまで世界のトップに上り詰めた選手らと同様に、その姿が世界の注目を集める存在になっている。
ビデオで確認したのだが、二人の演技は僕にはやはり「驚くべき演技」に映った。
その動きはこのスポーツの未来を表現していた。二人の日本選手の動きがだ。夢のような話だ。
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