ウインドサーフィン基礎知識

セイリングの種類は4つに大別できます。

走る角度にはそれぞれ名称があります。それを説明したものが「ウインドクロック」です。一般的に、風向に対して45 度以上の角度では走り続けることは出来ず、それを「デッドゾーン」と呼びます。イラストの灰色部分10 時30 分から1 時30 分の間がその死角ゾーンになります。初心者はよくこの区域にボードが入ってしまうことが多く、このデッドゾーンに入ったらボードの先端を風下側に向けてください。

jw-a.orgより引用

風に対して直角に走るのはウインド・アビームといいます(略してアビームとも呼びます)。これはウインドサーフィンを始める時の基本となるの走りです。この時のボードとセイルがつくる角度は、ほぼ45度の状態で、風向きに対してボードの向きは直角(90度)です。

ウインド・アビ‐ムから風上のセイリング、風に対して約45度のデッドゾーンぎりぎりの角度の走りをクローズ・ホールドといいます(クローズと略して呼ぶこともあります)。ウインド・アビ‐ムに比べ、ボードとセイルの開き角度が小さくなっています。

ウインド・アビ‐ムから、45度風下へセイリングすることをクォーター・リーといいます(略してクォーターとも呼びます)。ウインド・アビ‐ムに比べ、ボードとセイルの角度は大きく、セイルは開いた状態です。

そして、真風下(6時方向)へのセイリングをランニングといいます。この場合、風向きと同じ方向に走ることになり、バランスを取るのが難しくなります。

ウインドサーフィンの走れる道は風向きによって変わります。どのように風に合わせて走れるかを海に出る前に決めましょう。ウインドクロックを頭に入れとけばデッドゾーン入らずに長い距離を走れるようになります。

走行シミュレーション

風上の目標物に到達するためには、このデッドゾーンを避けながら、ジグザグに走っていくことになります。したがってオフショアの風が吹いていた時には、沖には比較的簡単に出ていけますが、元の岸に戻るには、ジグザグに走ってこないと戻ってこれません。沖に出て行って、そのまま戻ってこれなくなることがあるので、今まで述べてきた、セーリング中は風向きに対してどの方向に進むか、または進んでいるかを常に把握しておくことがとても重要です。ウインドクロックを覚え、セーリング中はいつも頭に思い浮かべることができるようにしましょう。

ウインドサーフィンに関する用語

風上:風が吹いてくる方向

上る:風上に向かう走り

風下:風の吹いていく方向

下る:風下に向かう走り

オフショア:陸から海に向かう風

オンショア:海から陸に向かう風

サイドショア:海の真横から風が吹く

ラフ:ボードを風上に向ける

ベア:ボードを風下に向ける

タック:風上周りの方向転換

ジャイブ:風下周りの方向転換

マスト手:マスト側にある手(前の手)

セイル手:ブームエンドよりの手(後の手)

セイルを引き込む:セイルに風を入れる(閉じると呼ぶこともあります)

セイルを開く:セイルから風を逃がす

スターボードタック:風をボードの右側から受けて進む走りのこと(右手が前になる)

ポートタック:風をボードの左側から受けて進む走りのこと(左手が前になる)

ウインドサーフィン同士のルール

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